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ふり~雀荘プシケ
東大阪の雀荘プシケのHP兼ブログです。
究極の出目表(後編)
ウインズに到着したら、すでに午前のレースは終わっており、
ドキドキしながら出目表と結果を見比べてみると・・・

「あれ?なんか違ってない?」

いきなり出足で躓いた感じ。
そう言えば小林さんが「そろそろ変わり目かも・・・」なんて
不吉なことを言ってたっけ・・・(T_T)

いやいや、全部当たるわけではないことは昨晩の検証で分かっていたこと。
次のレースで様子を見てみよう・・・

祈るような気持ちで待ちますが、内心ではなんかもう諦め半分。

『そんな美味い話があるわけないわなぁ・・・』

大きく盛り上がっていただけに、落ち込み方も半端じゃありません(爆)

この日のために、有り金をかき集めてきたNくんはすでに半分泣きそうな
顔になっていました。

次のレースも・・・悪い予感だけが的中してハズレ。
もうこの出目表はただの数字が書いてあるだけの紙屑です(T_T)

「仕方ないよ。小林さんも言ってたやん。また新しいの作って貰えば?」

しかし、Nくんはもう完全に魂が抜けてしまって自暴自棄に・・・

「いや、来週じゃ間に合わないねん。今日中になんとかせなアカンねん」

捨てられた子犬のような表情でどうしよう、どうしよう、と
ブツブツ言っていたNくんは

「とにかく、せっかくウインズにいるんやから馬券買ってくるわ」

とフラフラと券売機の方に歩いて行ってしまいました。

その背中の影の薄いこと・・・(爆)

「あーハズレたぁ・・・まー当たるわけないわな、はい、○万円なくなった」

陽気に振舞っているものの、目はうつろ、表情からは完全に生気が失せています。

その後も次から次へと馬券を買っては外し続け、「もうええねん、もうええねん」
と妙な汗をかきながらはしゃぎ続けている姿は、
見ていてこっちが辛くなってしまう感じ・・・(T_T)
もう負のオーラが全身から立ち昇っています。

私は元々乗り気ではなかったわけで、ここで完全に気分を切り替えて、
巻き込まれない程度に遊んで帰ろう、と決めました。

どんなレースがあるのかまったく見てもいなかったので
メインレースだけ単勝をちょっと買って・・・あっさり的中(^^;
何も考えてない方が当たるんかいな、と笑ってしまいました。

まぁこれで日当確保(笑)名古屋に来た甲斐があったと
自分を納得させて終了。

さぁ帰ろう、と言ったものの、切羽詰っているNくんが
ちょっと麻雀打ってくるわ、と言ってぷいっと出て行ってしまいました。

車を出しているのがNくんなだけに私もAくんも帰ろうにも帰れないわけで
おいおい、困るなぁ・・・と思いつつもあまりにも可哀想過ぎて何も言えません。

結局、その晩は小林さんのところに泊めてもらいましたが
翌日の昼になってもNくんが帰ってきません・・・。

夕方になってフラフラになったNくんが戻り、やっとのことで
この意味のわからない名古屋遠征が終了。

小林さんに別れを告げて、大阪に向けて出発となりました。

傷心のまま、24時間麻雀を打ち続けてきたNくんは運転を
Aくんに任せて後部座席でいびきをかいて寝始め、私は助手席へ。

最後まで振り回されたなぁ・・・まぁ我々は被害もなかったし良かったね、
なんて言いながら夜中の名阪道を帰っていたわけですが・・・

得てしてこういう気を抜いたときに事件は起こります。

下りながらのカーブに差しかかったところで、なんと曲がり切れずに
車がスピン!\(◎o◎)/!

横転しなかっただけでもまだマシだったのかもしれませんが、
クルン、クルンと回転しながら脇へそれていく車の中で

「あぁ・・・こういう風に人は死ぬのか」

と妙に静まり返った気持ちで座席にしがみついていたことを良く覚えています。


ガードレールに衝突したところで車はストップ。
ハンドルを取られてすぐにぶつかったのではなく、スピンを繰り返したことで
スピードが落ちていたのが不幸中の幸いでした。
思った以上にソフトな感触で「ガッコン」と車が止まりました。

さらに運が良かったことに、後続の車が全然来ておらず、
追突されることがなかったのも本当に助かりましたね。

命からがら大阪に戻ったわけですが、結局あの出目表は一体なんだったのか、
という思いはずっと胸の中に燻っていました。



それから何年か経ったあと、ふと目にした「夢見通りの人々」(宮本輝著)
という小説の中になんとこの出目表が出てきてビックリ!\(◎o◎)/!

どこかの社長に会社を作ろう、と持ちかけられたところまで
完全にパクリでした(笑)

うわーやられた・・・

小林さんも内心で、
『なんや無知な連中やなぁ、冗談のつもりだったのに本気で来られても困るがな』
とか思っていたんでしょうね(^^;

のせられた私達が一番のアホですが(笑)意外なまでに大事になってしまったわけで
もしもあの事故で命を失うような羽目に陥っていたら・・・と思うとぞっとします。

せめて大きな被害が出る前にネタばらしをして欲しかったなぁ・・・
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